2015年10月24日土曜日

ピース又吉さんの芥川賞受賞に表れている「内向的な人が秘めている力」



外向方の人にとって、内向型の人は「よくわからない人」。
でも、その謎が解けると・・・

 
みなさまこんにちは。
アースエレメント シニアトレーナーの村上燿市です。
 
(その1はこちら)
 
内向型の人と外向型の人では、これほどまでに価値観が違います。
 
前回のブログで、触れたことから謎を解いていきましょう。
 
外向型の人から、内向型の人を見たらこんな印象です。
 
・リアクションがないので、わかったのかわからないのか、ぜんぜんつかめない。
(→ちゃんとリアクションしてよ)
 
・感情を表に表さないので、うれしいのか、悲しいのか全然わからない。
(→嬉しいなら、うれしそうにしてよ)
 
・なんでみんなの輪の中に入らないのか?
(→入ればいいのに)
・なんで、いつもそんな真面目なリアクションなの?
(→ノリが悪いなあ)
 
これをわかるように翻訳してみると、
 
外向型の人のコミュニケーションは、サッカーのようにくり広げられます。気持ちよいくらいにチームの中で、パスを出し合い、
 
相手のボールを打ち返し、その感触、感情、ノリを感じ、ゴールをチーム全員で瞬間的によろこびます。
 
お笑いのバラエティー番組はまさにこの典型。痛快なスピード感、そして笑顔と笑い、意外な返答を楽しみ、「話は面白くないとね」という価値観を持っています。
 
それを小さいころからしてきたため、ちょっとした表情、リアクションのちょっとした詰まり、動揺、元気があるかないか、今日のファッション、会話のリズム感などが観る力がとても発達していて、もはや達人級です。
 
外向型の人は表情も豊かで、外向型であるゆえに、言葉や、会話、スピーチ、懇親会、パーティーなどでの交流で
 
とても魅力的で、影響力があります。そして、多くの外向型の人は「それが普通だ。みんなもそうあるべきだ。」
と感じています。
 
これに対して内向型の人は、全く違います。
 
会話の仕方は、まるで将棋やクイズ番組のようです。
 
将棋は、相手の出方を見て、それをしっかりと理解し、自分の頭でさまざまなことを考え、そして考え抜かれた答えを出して正確な一手を打ちます。
 
クイズ番組でも、出題に対して、頭をフル回転させ、これが正解なのか、それともこれなのか、あらゆる角度で検討して、最後にシンプルが答えを出します。
 
外向型の人から見ると、最後のシンプルな答えしか見えないので、そっけなく感じるでしょう。
 
ちょっと考えてから話すので、すぐに返答がすぐ返ってこなくて、リズム感が途絶えて、ちょっとイライラすることもあるかもしれません。
 
言葉の表現もゆっくりして、正確な表現を選びながら話します。正確さを優先するあまり、冗談が通じないことが多いのです。
 
リアクションからたくさんの空気感を読みたい外向型の人からは「何を考えているのかわからない人」と映ることも多いでしょう。
 
ところが、リアクションが遅い替わりに会話を、丁寧に受け止め、これまでの経験や知識と照らし合わせ、整理整頓して入れていくので、いつでも活用でき、引き出せる状態にあるのです。
 
なので、ある知的な分野でのスペシャリストや、エキスパートになることが多いでしょう。
 
時の人である、小説「火花」で芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんは、内向型。ウェルスダイナミクスのプロファイルは、おそらく「アキュムレーター」ではないでしょうか。
 
お笑いをマスターしていく過程では、天性のものがあるわけではなかったようです。でもお笑いが好きで、努力をしていき、お笑いの道を究めていきました。
 
しかし、本領発揮はここから、といわんばかりに小説が大ブレイク。
 
内向型の人の特徴である、相手の言葉をしっかりと自分の中で丁寧に消化していきます。言葉よりも、文章での表現が得意なのも内向型の特徴。だから、メールでのコミュニケーションの方が得意という方が多いのです。
 
又吉さんは、突然時の人になったのですが、これまでもずっと変わらぬ又吉さんだったと思います。
 
彼の頭にあったことが、小説としてまとまり、人の目を触れた瞬間に、突然世間が認めたわけです。
 
ということは、小説を発表する前の日の又吉さんを、芥川賞を受賞した又吉としてコミュニケーションをしていれば、ぜんぜん違うコミュニケーションになるではないでしょうか。
 
内向型の人はとても繊細に物事を捉えています。
 
内向型の人がいなければ、電車も定刻に来ないし、整備はされずに故障ばかりで事故も多発してしまいます。ガス、水道、道路、石油プラント・・慎重で正確で丁寧なことが価値のある職業はとても目立たないのですが、社会の重要な基盤を担っています。
 
そこでは、黙々と多くの人のために働いている内向型の人が数多く存在しています。
 
その又吉さんの芥川賞受賞の会見は、まさに内向型の人のリアクションです。
 
会見挨拶での喜びのスピーチが内向型がよく出てますね。
 
動画 ピース又吉が芥川賞受賞

https://youtu.be/VV8faWPW8WM?t=44s”
 
笑いも取っていますが、そのあとの繋ぎが、ちゃんと理由があったりするところも特徴ですね。
 
またいつか、内向型の人が外向型の人を理解するための記事も書きたいと思います。
 
(その1→「内向的な人が秘めている力」TED・Susan Cain(スーザン・ケイン)さん
アースエレメント シニアトレーナー 村上燿市
 
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